2018/12/10 22:23

This was Hardcore : Target Of demand - Man’s ruin LP

Raw Power,Poison Ideaを取り上げてきましたが、過小評価の知られざるバンドも紹介していこうと思います。
Happy Hermitから 83年にリリースされた、カリフォルニアはロングビーチ産のバンドの唯一の単独作。カリフォルニアというと、Black Flag、Circle Jerks、はたまたサンフランシスコのDead Kennedysに代表されるハードコア”パンク”が主流で、ハードコアの台頭は後発のニューヨークなんかより遅かったイメージがあります。
が、この時代になるともうすでにハードコアですね。それも、DRIやDeep Woundあたりに通じるプロト・スピードコア的な速さ。やはりそのあたりにインスパイアされたのか、速いのは速いけど、キャッチー。それらのバンドと比べると突き抜けた・弾けたポップ感覚はありませんが、B級ながらにとても良いレコードです。


(サックスのメンバーもいたり…試行錯誤が伺えます)

バンドは85年まで活動を続け、
ギターのマイク・チリコはケリー・ヴァルガス(後にミクスチャーのSUBLIMEへ)らと、これまたロングビーチの名スケートロック・バンドDissension結成へ。もう一人のギター、ブライアン・ガルヴォンは脳天(百会という中国鍼のツボらしいですけど何の関係もありませんな)に注射針を指した状態の変死体で発見されるという非業の死を遂げたとかなんとか。

https://www.youtube.com/watch?v=qQtk-uzEI_A
(近年再結成して活動中の模様)




http://akashicrecs.com/ca72/1564/p-r-s/