2018/09/17 21:35

 このブログで紹介しているような80年代の伝説的なバンドを、一度でいいからライブで見たかったと思いますよね。
勿論、再結成ではなく、現役のバンドとして、動画ではなく生で。
現存するバンドは殆どいないので、夢どころか妄想でしかないのですが。
 日本では、80年代からずっと健在のバンドもいますし、80年代に活動していたバンドのメンバーさんも新たにバンドを結成してガンガン活動していたりするのでピンと来ないんですけど、世界的に見たら、ヨーロッパでもアメリカでもハードコアはやはり絶滅危惧種に近い状態です。
 メタルコア(字義通りに解釈するとメタル寄りのハードコアという意味になり、そう括られているバンドにハードコアの要素があるのか疑問ではありますが、仕方なく使います)だとかニュースクールだとか、業界的に言われてる"ハードコア"であれば、局地的には今も支持を受けています。90年代に比べて遥かに縮小・衰退はしましたが。
が、本来使われている、誰が聴いてもああハードコアだねってバンドは現代では絶滅危惧種に近い状況になってしまいました。
 そんな訳で、結局前述したように、往年のバンドの動画をyoutubeで見ながら、年に何回かの"レジェンド"の来日を待つことだけが我々の楽しみだったりします。
以前、再結成バンドにも、現役時代に劣らずいい音源を作り続けているバンドもいると取り上げました。
その一方で、新作は作らず、往年の名曲をライヴで披露するだけのバンドもいます。
それがいいのか悪いのか、いいとか悪いとか切ってしまわずに、見たいけど何だかなあと思う立場もありますし複雑なところです。

例えば、Negative approachなんか再結成としてはかなり優秀な部類に入るバンドですし、日本に来るようなことがあれば是非見てみたいですよね。ただ、動画で見たらいいんだけど何だかなあと思うことがあります。

というのは、バンドが悪いわけではなく、お客さんのノリが全然違うんですね。
どうしても、ファンが今どきのニュースクール?ユースクルー系?みたいな振り付けモッシュダンスで盛り上がってしまう。
これはどう見てもチャラくて違和感ありますよね。
おそらく、前座のバンドがそういうニュースクール系だから、若い客を中心にノリがそうなってしまうのでしょう。
もちろん、そういうニュースクールハードコアのファンにも本物に触れる機会があってもいいのですが、当時の空気を伝えるという意味ではどうしょうか。再結成バンドは再結成バンドだけで集まってやるのが理想だと思います。


ニュースクール系オーディエンスとNegative Approach

まして、若手のニュースクールなバンドだけだとお客さんが集まらないから、レジェンド枠に無理に毛色の違うバンドを詰め込むのはどうでしょうか。バンドはギャラさえ貰えれば何でもいいやと思ってるのかもしれませんが、あまりいいことではないと思いますね。

This was hardcoreフェスでのExploited