2018/06/10 00:04

Agnostic Front - Victim in pain

(84年リリース、84年4月、お馴染みドン・ヒューリーのDemo Demoスタジオにて録音)。





Antidote - Life As One

(83年リリース、83年5月、ニューユークのHigh Riseスタジオでの録音)。



同じくボストン・ハードコアを下敷きにニューヨークのハードコアを確立したトレモロリフの名曲なのですが、
果たしてどちらが先なのでしょうか。
確証はありませんが、リリースも録音もAntidoteの方が先ですし、83年頃のAFはVictim in painすら進歩と思えるほどにプリミティヴなハードコアを聴かせていたので(初期Negative Approach直系)、Antidoteが先なのは間違いなさそうです。
で、AFがAntidoteをぱくったのかどうか、それはもしそうだとしても本人たちは認めないでしょうし、今となっては検証のしようもありません。
大事なことは、これらの曲をぱくった曲が無数に存在する、ある意味この手のハードコアを確立した名曲であるということです。

まあ、そんなことを頭に入れつつ我々のカヴァ集を聴いて頂ければ幸いです。



Verbal abuse - Verbal abuse



Uniform choice - Use your head



これが、西海岸にまで波及したわけですから、ローカルバンドに終わってしまったAntidoteよりも全国区にブレイクしていったAgnostic Frontの影響は大きかったでしょうね。

Youth of today - expectation





Civ - do something




Gorilla biscuits - biscuit power


ニューヨークでのストレイト・エッジ再興はアンチ・クロスオーヴァーの流れと不可分でしたし、当時の若い世代"ユース・クルー"にとって、ガキの頃見た一番カッコイイアグノを下敷き(ボーカルのロジャーは路駐した車の中に住んでるホンモノのストリート・バンドなんだぜ)にしたのは間違いないでしょう。

Stretch Marks - What d'ya see

                           - Foreign policy



影響はカナダにも。
カナダ勢の中ではかなりNYHCの影響が強いStretch Marks。
NYHCの元ネタたるUKネオ・パンク(oi!やハードコア・パンク)はカナダのバンドの元ネタでもありますから、とっつき易かったのかもしれません。