2018/01/10 00:15

その2

Subject Mad - 3 Funny kids 7"


97年作、アリゾナ州出身の3人組による、アメハーらしいスノッティー・ハードコア。
アリゾナスカパンク・アワードなる権威あるんだかないんだか(多分ない)賞を受賞したこともあり、どちらかというとメロコア系のシーンで活動していたバンドのようです。といって、みんな忘れてるけど、メロコアとハードコアのシーンの違いなんて元々はなかったですしね。アリゾナのような地方都市では90年代末までそういう状況だったのでしょう。
こちらの7"は元々デモ音源らしく、実際にレコーディングされたのはもう少し前だったかもしれません。
なお、もう一枚CDでアルバムが出ているようですが未聴。流れ的にもっとメロコアに接近しているかもしれないですね。そのアルバム、2000枚のセールスを記録したらしく、アリゾナ・スカパンク・アワード案外権威があったのかもしれません(いやいや多分ない)。

Bored to death - S.T 7"

FYPの影響力って90年代初頭頃凄くて、大阪では特に、フォロワーが結構いた気がします。
米国でもそうだったのでしょう。こちらのBored to deathも上記Subject Mad同様アリゾナ州出身。
FYPのアリゾナ公演が切っ掛けでRecess Recordsから7"をリリースしています。
音楽的にはむしろ上記Subject Madの方がFYPからの直接的影響が強そうだけども。
自分なんかはFYPの取ってつけたようなスノッティ感が苦手で、こちらのBored To Deathをよく聴いていましたね。
ペネロペ・ヒューストン(Avengers)がハードコアをやっているような説得力あるボーカルが印象的な名盤です。94年作。

Puncture wound - Lee Oswald Grimaces As He Is Fed By Lunging Jack Ruby 7"

Seppukuというバンドのメンバーが運営していたマサチューセッツ州のHuman Stenchと、彼らの地元 オハイオ州クリーヴランドのBloodclot recsの共同リリース、99年作。BloodclotからはH-100's、Inmatesといったいかにもなリリースをしていたこともあり、どうしてもその界隈のバンドというイメージがあります。実際にもそのシーンのバンドといって間違いないのですが、界隈のクレヴォ系のバンドにあまり思い入れのない私にとっては、数少ない好きなバンドです。
9 Shocks terror,Gordon solie motherfuckersにしろ、ルーズなロック感がどうも苦手だったのですが、ひたすらテンションが高いこちらのPuncture woundは異色であり別格でした。


Last in line - Crosswalk 7"



Puncture woundといえばこちら。
Outcoldのメンバー在籍、Human stench界隈の筆頭バンドがこのバンドでしょう。
OutcoldがNegative Approach直系ならば、こちらはNegative Fx直系。
正直Outcoldよりこっちのバンドの方が圧倒的に好きですね。
99年にリリースされた1st 7"はPitboss 2000なんか出しているヘイトコアレーベルでしたが、これが当たり前のように大間違い。
ほとんどまともに流通されず、Derangedから再発されてようやく陽の目を浴びた記憶があります。
今回の趣旨から外れてしまうんですが、バンドのピーク的には00年代に入ってリリースされたL'Esercito Del Morto LPが最高でしょうか。
Gloom recordsからの2nd 7"を出す頃には当時流行のスラッシュになってがっかりしました。